娘のひな祭りを祝った二日後の土曜日
神奈川は、横浜に向かっていた。。
駅のホームの階段を下るとき、大学の卒業なのか、袴姿の女学生を何人か見かけた。
最近の神奈川は男女問わず20歳~30歳くらいの年齢を見分けることができなくなっていたので
袴姿の女学生を見て、若いことを判別できたので、少しほっとしていた。
ただ、これがスーツを着た日には、また判別できなくなるのであろう。。これが歳をとるということなのか
判別できないことは、山にも似てる
登っているときは、目の前の山が大きく見えるものであるが
頂上まで登ってしまえば 眼下に並ぶ小さい山々は、どの程度の山なのか判別できず みな 同じように見える。
見分けることができるのは、同等以上の高さの山か、禿散らかってる山だけだな。。
と少し皮肉じみた笑いを浮かべていた。
自分の判別能力が落ちているのに、捜査官になってしまったことに悔いを感じながら
これからの捜査の緊張をほぐすため読みかけの本を開いた。
しかし、すでに読んでしまったものであったため売店にヤンジャンを買いに行くが、既に売り切れていた。。
神奈川は、いつも間が悪い。
電車に乗り込むとほとんどの乗客がスマホだかタブレットだかを眺めている、
神奈川はどちらも持っていなく手持ちぶたさもあいまって今回の捜査について考えていた。。
今回捜査するブローガーは、関東雨幕会会長、石狩のくまと
海外からのブツを秘密裏に入手し暗躍するブローガーmarmiーakとその夫のmar氏である
どちらも危険度AAAクラスのブローガーにつき神奈川は一昨日のひな祭りが、
もしかしたら最後のひな祭りかも。。と思っていた。
なぜ神奈川が大物ブローガーの密会に潜入できるのかというと
神奈川自身、任務をまっとうするため一年半以上ブローガーとしてなりすましていたため、お声がかかった。
キャンプ場でのブローガーの行動も把握しなくてはならないが、
今回はキャンプ場以外でブローガーを捜査できる、またとない機会、危険を顧みず参加した。
会場は石狩のくまより 焼肉店を三か所提示され 神奈川がその中から選択することになったが
神奈川は気楽には決められなかった。。提示されたお店が、高級焼肉店A、高級焼肉店B、食べ放題庶民派焼肉店C
であったため、何か試されてるような気がした。。
高級焼肉店を選ばなければ、小物と判断され、この密会は中止になるかもしれない
という状況ではあったが、ブローガーとして暗躍している二人にとっては造作もない高級焼肉店も、
一捜査官である神奈川の懐には厳しい。。
肉を頼むたびに顔が引きつってしまっては、それこそ神奈川の素性がばれてしまいかねないので
時には庶民派焼肉店も見てみたい、という理由をつけ焼肉店Cを選んだ。。
なんとか怪しまれず、今日に至っている。。
神奈川は緊張もあり約束の時間の20分前に店の前についた。。
するとすぐにmarmiーakが声をかけてきた。。 一瞬ビクッとなったがmarmi‐akはキャンプ場捜査で
一度会っていたため緊張はしばらくすると和らいだ。。
ただ、夫のmar氏がモクが吸いたい、モクが吸いたいと目をキョロキョロさせる姿には、戦慄が走った。。
それから 三人で関東雨幕会会長に失礼がないように店の前で待つことにした。。
さすがのmarmi‐akにも緊張の顔がうかがえた。
そんな中、石狩のくまは現れた。
さすが会長である。。オーラがにじみ出ており、手に汗をにぎらざるをえなかった。
道産子のような白い顔に黒い耳あてをしていてジャイアンンツカラーのオレンジの服を着ていた
緊張とは裏腹に神奈川の頭にはジャイアントパンダが浮かんでいた。
お店に入り、食べ放題専用のコントローラーで注文するのだが
たびたびこのコントローラーが故障し、見るからにmarmi-akはいら立っていた。。
「くそっ 不機嫌になってしまったらブツの流れも聞き出せなくなる」と食べ放題の店を選んでしまったことを
後悔したが、なんとか店の店員が注文を取りに来てくれ事なきをえた、
初めの方は、
石狩のくまは、まっすぐ走れなくて壁に顔を擦り付けながら走ることがあることや、
平民を何の装備もさせないまま城から放り出して瞬時に八つ裂きにさせる話等をし、
marmi-akは夜襲に備えるためマウスピースをつけて眠るらしいのだが
朝起きると、そのマウスピース吐き出している等の話をしていた
神奈川にとって二人の話はこの世のものと思えない奇妙な話であり、ますます恐怖を感じた。
ブローガー達は食べ放題には、につかわないほどの美味しい肉をどんどんほおばり、上機嫌になっていった。。
徐々にブローガー達の口は軽くなっていき次第にブツの話をしだした。。。
まずは新参者の神奈川がブツのことを話した。。
神奈川は、ここで怪しまれてはまずいと必死にブツの話を聞かせていたが。。
悔しいことにブローガー達は、まるで神奈川の話は聞かず。。
marmi-akはひたすら 骨付きカルビの骨をしゃぶり
石狩のくまは たらふく肉を食べた後で今更遅いのに思い出したかのようにガツガツ、サンチュを食べていた。
私のブツの話が面白くなければ相手も話ださないので 途方にくれていたら
あるブツの話になると 石狩のくまが
「白いブツを買うんだよね!」「絶対白いブツだよね!」「白いブツ以外買わないよね!」
と白いブツに対して過剰に反応してきた。。
私は怖くなり「白いブツを買います」と答えていた。。
それを見ていたmarmi-akが、ついにブツのことを語りだした。。
最初は安いブツを買って使っていたが満足できなくなり、どこでも部屋にいるようにできるブツ
一本の針でブスっと立ち上げるブツ、 狭い場所でもできるブツ
そして、ついには洋物のブツに手を出したことを打ち明けた。。
それを聞いた、石狩のクマも洋物のブツに手を出す寸前だったと自白した。。
私は言質がとれたことで強気になり、さらに彼らが洋物のブツを仕入れるシンジゲートまで
問い詰めた。。
そのシンジゲートは
「アウトドアフェア」というサイトであるようだ。。。
そういえば捜査上にあがる別のブローガーAyaKanも洋物のブツを仕入れた情報が入っていたが。。
もしかしたら同じシンジゲートかもしれないなと頭を巡らせていた。
ブローガー達のシンジゲートまで把握できたところで食べ放題の終了の時間をむかえた
石狩のくまが、時間が過ぎても「もったいない」といい クッパをたいらげる姿を見て
石狩のくまもブツに手を染める前は普通の食いしん坊な娘だったのであろう。。 少し心が痛んだ
私は重要情報を獲得ができたこともあり、早く捜査本部に報告したく、その場を後にしたかったが
どういうわけか、海に行くことになった。。
すこし浮かれていた私だが、暗い海、冷たい海を想像し、瞬時に凍りついた。。
愛妻弁当であろうか、お弁当を頬張るタクシーの運転手に有無も言わさず「山下公園まで」とmar氏は告げていた
海沿いの山下公園には氷川丸などがおいてあり、少し離れたところにはランドマークタワー等、ミナトミライの夜景が
キャンプ場の夜を彩るランタンのように、きれいに映し出されていた
私は寒いからか恐怖からか震えがとまらなかった。。携帯電話につけている子供たちの写真を何度もなでながら
無事に帰ることだけを祈っていた。
ベンチに座り、お酒とおつまみを食べながら
石狩のくまは、さらにブツについて発言しだした。。
「私はブツをゲンブツ見ないでほとんど買うよ、アハハハハ」
「くまぞう君は、ブツがないところで寝るよ 本人がいいっていうから、そうしてるけど アハハハハ」
その後も常軌を逸した発言が続く石狩のくまに
神奈川は思わず口をすべらした
「馬鹿なの?」
しばしの沈黙の後、石狩のくまは
「沈めるよ」
「ブロックを括り付けて海に沈めるよ」
と言い放った。冷徹な笑いを浮かべるくまの目はコアラの目のように鋭かった
その後、ブローガーの世界では、いまだに日本古来のしきたりである
どれだけ高いところから川に飛び込めるかで優劣が決まる、しきたりが残ってるらしく
神奈川が白石ACで足がすくみ飛び込みができなかったことをmarmi-akが突っ込んできた
「私とmarさんは、あの飛び込むスポットと同じくらいの高さから飛び込んだことがある」
神奈川は捜査官である前に一人の日本男児である。。さすがにゆずれなく
「いや。。あの。。飛び込みスポットは画像でみるよりすごく高いんです」
しかし更に追い打ちをかけるように
「多分同じくらいだと思うよ あの木の高さぐらいはあったもんなぁ~」とmar氏が続いた
「いやいやいや。。ちがう!全然同じじゃない!! ちがいますよ!!」
そのやり取りを聞いていた、石狩のくまはmar氏と神奈川を交互にさしながら
「飛べた人」
「飛べなかった人」
「飛べた人」
「飛べなかった人」
と花占いのように繰り返している・・
しまいには
「チキンっ! チキンっ! チキンっ!」と満面の笑みをたたえながら拳を高らかにあげていた。。
よく人を隷属させる時に、まず自我を崩壊させるということを聞いたことがある
神奈川の自我も崩壊しかけていたが、何とか正気を保った、
もし「飛べた人」「飛べない豚」と交互に指されていたら崩壊していたかもしれない。。
いやっ今思えばこの頃には既に崩壊していたのかもしれない。。
なぜならその後は恐怖の対象でしかなかった大物ブローガーと
結婚までのエピソードをゼクシーの記事並みにお互い話しあったり
携帯電話やタブレットについて、くすぐったいようなチャチャを入れながら楽しく話したり
しかも、驚くことにブローガー達とのグループキャンプの
約束まで自然ととりつけていた。。
今考えると恐ろしい話である正気ではなかなかできないものである。
私は今回の捜査でブツの話、ブツのシンジゲート
ブツの現場を抑えるキャンプの約束までとりつけたのである。
半狂乱の密会は終了し横浜駅で別れることになった。
改札で三人の見送りした際、徐々に遠のく三人を見ていると、
雄大で大きな山をみているような、いつまでも眺めていたいような不思議な感覚に神奈川は包まれていた。
神奈川は意を決して振り返り、早歩きで帰りながら
「ブローガー捜査官はブツの沼にはまってはいけない」
「ブローガー捜査官はキャンプにはまってはいけない」
「ブローガー捜査官はブローガーに惹かれてはいけない」
何度も心の中でブローガー捜査官三箇条を繰り返しつぶやいていた。
その反面、約束したグループキャンプを想い。。 心がトクントクンと踊っていた。
~ちゃんちゃん~
毎度のことですが、自分でもよくわからないレポをあげてしまいました^^;
どこまでがフィクションかどこまでがノンフィクションなのかわからないですかね?(笑)
ヒントとして石狩くまこさんの「ブロックを括り付けて海に沈めるよ」はノンフィクションです!(爆)
もちろん皆さん冗談で言ってるだけですけどね!←当たり前w
学生の頃に戻ったような、とっても楽しい焼肉ミートゥイングでした^^
こんなふざけてばかりいるキャンプブログとは呼べないブログも皆様のおかげで100,000PVを迎えそうです♪
迎えてから出せよって感じですがwフライングゲットだぜ^^;
一番最初は、IT音痴で何もわからない中、始めたブログで
誰にも見られずひっそりとレポをあげていましたが
毎日一人だけ訪問してくださっている方がいたので
その一人のためにも、またその一人のおかげで頑張ってやってきました。。
しばらくすると、その一人が自分であると判明しましたけど なにか?w
そうこうしているとブロガーさんからコメントもらえて
めちゃくちゃうれしかったことを思い出します。
初期にコメントいただいた方々には、本当に感謝しています。
その後もたくさんの方にコメントいただいたりお気に入りにしてくださったりと楽しくブログを
続けてこれました。
今まで繋がってくださってる方も疎遠になってしまった方も
本当にありがとうございました^^
私が、ブログ開設当初から変わらず思っていることは。。
スタップ細胞はあります!!!!
ごめんなさい言いたかっただけです!!
ブログって楽しいなぁ!!
です。w
幼児並みの感想ですが^^;
こんな自己満足なブログですが、ほんの少しでも誰かを笑顔にできれば嬉しいなと思います。
今後もよろしくおねがいしま~す!
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